« November 2007 | Main | January 2008 »

『天に富を積む』  マタイ6:19~24

ルカによる福音書では、「富を天に積む」とは「自分の持ち物を売り払って
施す」事だと記されています。しかし、マタイはそれを採用していません。
マタイのいう「富」は、単に経済的な蓄財だけではなく、人の評価とか虚栄
心も入っています。イエスさまは「地上に富を積んではならない」とおっしゃ
いました。これは決して多く持つ事がいけないと言ってはいません。多くを
持って、それで神に仕える事もあり得るし、逆にまた、少ししかないために
貧欲になって、富の虜になる場合もあります。富む時にも、貧しい時にも、
富の誘惑は私たちに迫ってきます。富を所有したいという願望が、私たちの
心の瞳を濁らせてしまうのです。私たちは、自分の所有から自由になれるで
しょうか。自分が所有しているのだから。自分が計画をたてて主体的に貯め
ているのだから、自分が主人であると考えます。「所有する」ということに
自分が縛られるはずはない。と誰もが一度は考えます。しかしこれは逆にな
るのです。地上の富みに縛られる。目がくらまされて視界から神さまが消え
てしまう。自分の得た富みに仕える奴隷となってしまうのです。これは人間
に罪がある限り、避けることが出来ない誘惑でしょう。イエスさまに捕らえ
られて、初めて、自由への道が見え始めるのです。

地上に蓄えられた富は「虫が食ったり、さび付いたりする」。この虫は木
食い虫のようなものらしく、「長持ち」のような木製の箱を食い破ったそう
です。さびは、鉄の箱でも長年かけて浸食してきます。どんなに大事に保存
したものでも永久ということはありません。イエスさまは、地上の富が不安
定で不確かだという事を言っておられるのです。「富は、天に積みなさい。」
イエスさまはそうおっしゃいます。ここで注意が必要です。ある人は、善い
行いによって、天の銀行に口座を作って貯蓄することのように解釈しがちで
すが、それは正しい理解とは言えません。「積みなさい」と書いてあります
が、これは人間が自分の力や功績で積めるようなものではありません。そし
て「天の富」とは神さまが備えてくださるものです。神さまが備えてくださっ
たものに目が開けて、それをわが宝とすることを、「天に富を積む」と表現
したのでしょう。その宝が何かは今ここでは語られません。そして、「あな
たの富のあるところに、あなたの心もあるのだ。」と言われています。これ
は「あなたの心が何処にあるのか、それがあなたの宝の所在を決める」と言
う事を裏返しの言葉で強烈に表現した言葉だといえるでしょう。「天に口座
を開いて善行を貯めておけば、心も安らかだ」というような意味ではありま
せん。神さまの業に、教会の業に、心があるならば、私たちは惜しみなく捧
げます。自分たちの富を確保した上で余った分を捧げるようなことはしませ
ん。私たちは自分が神さまから贖われた生命である事を知っています。与え
られたものはすべて神さまからいただいたものだという信仰に立っています。
だから、自らすすんで喜んで捧げる事ができるのです。

 「体のともし火は目である。目が澄んでいれば、あなたの全身が明るいが、
濁っていれば、全身が暗い。だから、あなたの中にある光が消えれば、その
暗さはどれほどであろう。」ここでは、体は人格としてのその人を代表して
おり、目は、神さまをしっかりと見つめる能力。神さまの光を、人間として
の自分の中に受け入れる「光の取り入れ口」とでも言うのでしょうか。光の
取り入れ口が澄んでいれば、内側は射し込む光で満たされます。だから「目
が澄んでいれば、あなたの全身が明るい」のです。そのような目は、イエス
さまを知ってから初めて持てる目なのですが、それがないと私たちは底無し
の暗黒にいなければなりません。しかし、この目は誰であろうと必ず持てる
ものです。けれど、自分の罪に目が開けて、そして、イエスさまの流された
血だけが私たちの罪を清めるという事実をはっきりと見極めるまでは、肉の
ままの人間には持てないものです。どうしてもこの世の煩いが目に入ってき
ます。せいぜい何かに重なって、時々神さまが見える程度のところだろうと
思います。このたとえは、次に続く、二人の主人に所有されたい奴隷という
かなり乱暴なたとえにつながっていきます。

 「だれも、二人の主人に仕えることはできない。一方を憎んで他方を愛す
るか、一方に親しんで他方を軽んじるか、どちらかである。」奴隷を所有す
る主人のたとえというのは、私たちにはあまり実感できません。せいぜい二
人の主人に気に入られようとする召使い、くらいのところで普通は想像して
います。しかし当時の人たちは、特にイエスさまから直接このたとえを聞い
た人たちは苦笑いしたと思います。このたとえは、あり得ないことなのです。
そんな奴隷なんてあるはずがない。二人の主人をもつ奴隷など存在しない。
しかし、あり得ない空想だけれども、仮にあり得たとしましょう。それが地
上に富を積む人の姿、別のものに注意しながら、同時に神にも目を注いでい
る人の悲劇です。本当に「二人の主人に所有される奴隷」がいるとすれば、
結局は自分の富に執着して、神さまに心は捧げられない。地上の富を必死で
守って、その守護者になるのが関の山で、神さまに対しては「主よ、主よ」
と口で言うだけで奴隷の方から主人を袖にし、ないがしろにしてしまいます。
「あなたがたは、神と富とに仕えることはできない。」この事によく注意し
なければなりません。神さまと富には、兼ね仕えることはできないのです。

 では、どうすればよいか。神さまのみを見つめることです。神さまのみ
を見つめ、そのみ心のみを求めて生きるのです。澄んだ目を持つ事です。
それは、人間だけの努力では得ることが出来ないものです。しかし、イエ
スさまとの出会いがそれを可能にします。イエスさまとの出会いがなけれ
ば、私たちの全身は暗いままです。でも、イエスさまはいつも私たちのそ
ばにいてくださり、私たちの心の扉を叩いておられるのです。私たちはそ
のドアを開けるだけでいいのです。そうすれば私たちにも澄んだ目を持つ
ことができるのです。そう、誰にでもできるのです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

聖夜燭火讃美礼拝

 例年になく暖かい聖夜、12月24日(月・祝)午後7時から聖夜燭火讃美礼拝(キャンドルサービス)が行われました。Mass

クランツに3本のキャンドルの灯りがつけられ、前奏「ノエル」が演奏されて会衆が静まって礼拝に備える中、招詞が司会の柳本秀良牧師によって読まれました。聖夜燭火讃美礼拝の始まりです。

「神の時は今満ちて」の独唱が会堂に豊かに響き、キャンドルを掲げた子どもたちが入場し、クランツの4本目のキャンドルに灯りが点されました。そして、その灯火は会堂に集まった一人ひとりのキャンドルに徐々に伝えられ、会堂全体がやさしいキャンドルの灯りで満たされます。

P1000813 中高生の聖書朗読を中心として、聖歌隊の賛美、岡崎第九フロイデ男声合唱団の賛美、ベルクワイアのミュージックベル演奏がありました。

そして、柳本牧師により「クリスマスメッセージ」が語られ、救い主の誕生を喜びと意味をやさしく会衆に伝えました。

 今年の礼拝には、岡崎第九フロイデ男声合唱団が初めて参加してくださり、力強く華麗な賛美を聴くことができました。感動。

 会堂に入りきれないほどの146名もの皆さんが礼拝に出席され、共にクリスマスを喜び、クリスマスメッセージを聴くことができたことを主に感謝いたします。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

賛美にあふれたクリスマス

12月23日(日)、岡崎教会ではクリスマス礼拝をお献げしました。 Baptesma

礼拝では柳本秀良牧師から『救い主の誕生』と題したメッセージをお聞きしました。
  そして、今年は3名の受洗者が与えられ、洗礼式が執り行われました。家族3名揃っての受洗で、立ち会った者すべてにとって、また岡崎教会にとって神様からの大きなクリスマスプレゼントでした。

Play_2 祝福と感謝に満ちたクリスマス礼拝の後、子どもの教会による“クリスマス聖誕劇(ページェント)”がありました。中高生の力強い歌声と演技、幼少の子どもたちの愛らしい演技、応援の大人たちの熱演で、壮大で素晴らしいページェントが繰り広げられました。

その後は、クリスマスの祝会です。愛餐会は持ち寄りバ イキングで、教会員がお菓子や惣菜、お寿司やパンなどを持ち寄って共に食卓を囲みます。写真のとおり、きれいに盛り付けられLunch1たご馳走がいっぱい。

自慢の手料理がずらりと並び、味も最高!感謝していただきました。

さて、愛餐の後はお楽しみの始まりです。 聖歌隊の讃美歌、マジック、フルート演奏、牧師ご一家のパフォーマンスと楽しい出し物が続きました。

Santa

そして「サンタクロースのおじいさん、いまどこですか?」の歌に誘われて、サンタクロースが登場。子どもたちにプレゼントが届けられました。たくさん持ってきたプレゼントの残りまで置いていかされたサンタさんは、手ぶらで帰っていきました。来年もまた来てね…。

そして、ベルクワイアによるベルの演奏、参集者全員で「もろびとこぞりて」を歌い、感謝の祈りを捧げ、祝会を終わりました。

司会者の絶妙な取り回しもあって、楽しく喜びに満ちた祝会でした。(^o^)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« November 2007 | Main | January 2008 »